波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-37

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     37回  [おはようさ~ん]

この時住んでいたのは、以前にも書きましたが
神戸市兵庫区の菊水町という場所で

兵庫駅の山側(北側)に位置する所でした。

 

兵庫駅まではバスで行くのですが、
私のマンションからバス停までは

坂道を下って降りていきます。

 

坂道を降りきったところにバス停があるのでした。

 

その坂道の途中に、お豆腐屋さんがあったのですが、
ご夫婦で営まれているようでした。

 

仕事に行くために、毎朝毎朝お豆腐屋さんの前を通ります。

すると、

「おはようさ~ん。。。」  お豆腐屋さんのおじさんが声を掛けてくれました。

 

この「おはようさ~ん。。。」 がとっても素敵なおはようさん なんです。

毎朝花店に行くのは、とっても嫌だったのだけれど、

このおじさんの 「おはようさん」は、

私に幸せな気分を与えてくれていたのでした。

 

あんなに素敵な挨拶を、それ以前もそれ以後も耳にした事がありません。

それ以外(おはようさん以外)の言葉を掛けて貰ったわけではないのです。

 

 

だけど、

だけど、なんだか

あの、余韻のある、全てのものを包んで許してくれるような

とっても、あったか~い、「おはようさん」。。。

 

あの、おじさんは何者だったのかしら。。。

「今度は、お豆腐を買いに行こう。」

「今度こそは、お豆腐を買って帰ろう。」

何度も何度も、そう思いましたが、

結局、ただの1度もお豆腐を買う事はありませんでした。

 

 

でも「おはようさん」の一言が、

十分に私の「癒し」になってくれていたのでした。

     <つづく>

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ただ、「おはようさん」と声を掛けてくれていただけの
おじさんですが、今でも しっかりと覚えているのは、
少し不思議な感じもしますね。

私も、あんな「おはようさん」が言える人間になりたいと
思うのですが、ちょっとやそっとには出来そうもありません。

だって、あれ以上の「挨拶」を聞いた事がないんですもの。。。

しっとり、はんなり、優しく、温かくetc‥

「幸せになる、挨拶が出来るようになりたいものですね。」

それが出来る様になった時、
私は、一皮も二皮も剥けて、迷いの無い人間になれるのかもしれません。

 

【宮川の提言】
あなたは、素敵な挨拶が出来ていますか?
これは、人間の基本の様な気がします。

生徒さん達が教室に入ってきます。
その入ってきかたは、人様々です。

気持ちのいい挨拶で、入ってくる人もいれば、

「いつ来たん?」とびっくりする様な人もいたり、
(私が冷蔵庫の前に居て、生徒さんが挨拶して
入って来てくれたのに気が付かない時もあります。
そんな時は、ごめんなさいね)

えらく暗い挨拶だったり‥

どうせなら、気持ちのいい挨拶をしませんか?

「こんにちは」「こんばんは」って、
ただ言えばいいものではありません。

つぶやいている様な、言ってるのか言って無いのか
分からない様な挨拶では
挨拶している事にはなりません。

キチンと相手に伝わる挨拶をしましょう。

そして、出来れば

相手を幸せ気分にしてあげられる様な

そんな挨拶が出来る人間になりたいものですね。

 

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