●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
36回 [店長失格]
年も明け、仕事をしていく為に
部長より、名刺を貰いました。
肩書きは店長ではなく、「店長代理」となっていました。
「暫くは、店長代理という事で、宜しく。」と言われ、
「はい。」と受けました。
何とも思わなかったと言ったら、嘘になりますが、
取り立てて、ショックでもありませんでした。
お給料が下がる訳でもありませんでしたし‥
もし、私がもっと一生懸命に仕事をこなしていたら
「店長」になれなかった事を悔しく思ったかもしれません。
誤解されない様に、付け加えるならば
そこにある仕事に対しては、キチンと取り組んでいました。
しかし、この店の店長としての重い自覚があったのであれば
やはり、スクールのアシスタントには行かなかったでしょうし、
以前の店にお手伝いに行く事も無かったでしょう。
Aさんが意地悪してきている原因も、私の不甲斐無さから
きているのかもしれないと、思っていたのでした。
でも、大分後になって、バイトのKちゃんに聞く事になるのですが、
私がこのお店に行く前から
つまり、顔を合わす前に
Aさんは、Kちゃんにこう、聞いていたそうです。
「今度来る人と私の、どちらに付くつもり?」 と‥
最初から、「そうゆうつもり」 だった訳です。
その事を聞くまで、随分長く
Aさんに対して、多少申し訳ない気持ちを持っていた自分が
本当にバカらしく思えたのでした。
<つづく>
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この時の私は、
やはりまだまだ、店長という器ではありませんでした。
これもまた、後で聞く事になるのですが、
私が店長代理となった原因も
Aさんにあり、
Aさんが部長に進言したらしいのです。
「宮川さんが、店長になるのは反対だ」と。
それを受けて、私は店長代理になってしまったのでした。
私がもっともっと仕事の出来る人間であったならば、
1人のパートさんの言葉で
こんな事にはならなかったでしょう。
「結果」というものは、
全て、「そうなって当然の、必然的な理由」があるのだと思います。
いまだに、私の身には時々嫌な事が起こります。
嫌な事が起こる原因は、自分にあるのです。
それは分かっているのですが、
やはり、起こると苛立ち、腹をたてている未熟者の私です。
「もっと、器の大きな人間になれないものかと」思いますが、
それはなかなか難しいようで。。。
ご迷惑をお掛けしてしまう皆さん、ごめんなさいね。
只今、人間修行中の身の上なれば、片目を瞑って
温かく広い心でご対処をお願い致します (_ _)
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