波瀾万丈宮川の My Flower Story 第6章-80

 第6章 フラワースクール創成期 

     80回  [阪神淡路大震災]

1995年1月17日(火)5時46分

この時私は、大阪市西区のウツボ公園前のマンションに住んでいました。

 

電気もテレビも点けたまま、寝てしまっていました。

 

その時、

「グラグラグラッ!!!」
「ガタガタガタ!!!!」

食器棚の扉が開き、

食器が飛び出し、砕けました!!!

 

「地震だぁ~!!!」

 

この日は、高槻の生協さんでレッスンが予定されていました。

昨日から付けっぱなしのテレビから
暫くすると地震の情報が流れてきました。

 

午前中のレッスンの為に、
身支度を整えながら、
情報に耳を傾けていました。

テレビによると、「電車も止まっている」との事。

 

でもね、そんなにひどい状況だとは
露ほども思わなかったのです。

 

私は、花屋の社長に電話をかけました。

「地震で電車も止まっているみたいだから、迎えに来て下さい。」
そう、お願いしました。

生徒さん達は、生協のご近所さん達ばかり
なので、電車は関係ないのです。

 

 

社長の車に乗り込むと
「ここに来るまでが、大変やったで~」
開口一番、社長はそう言いました。

 

「信号で車が止まったらな、歩いてる人が
ドンドン、車を叩くんや」

「電車が無いから、乗せてくれって」

「怖かったで~!!!」

 

1人や2人じゃなくって、
すっごい人数が車の窓の所に押し寄せて
「乗せてくれ」「乗せてくれ」と来たのだそうだ。

 

「出来るだけ、止まらんと走って来た」社長はそう言っていた。

 

この段階でも、まだまだ「地震の状況」は呑み込めていなかったのである。

 

 

高槻に着き、レッスンの準備を始める。

「生徒さん、来るかな~??」

そう心配したけれども、
数人の生徒さん達はみえて、レッスンは成立した。

 

やっぱり、お休みは出たのだけれど、
その人達は、後日お花を取りに来てもらう事となった。

高槻は京都寄りなので、大した被害はなかったのである。

だから、レッスンが終了した時も「被害の大きさは認識していなかった。」

 

 

レッスンを終え、社長の車で家まで送ってもらった。

帰りの車から見る風景は
高槻から家に近くなる度に「ひどく」なっていった。

 

東から西へ移動すればするほど、「被害が目に見えて来たのだ。」

ビルの窓が割れ、道路にガラスが飛び散っていた。

地面が割れて、段差が出来ている所もあった。

壊れた車もあった。

朝高槻に行く時には、気が付かなかったけれども
あちこちで、普段の様子とはまるで違う景色に変貌していた。

 

 

そうして家に帰り、テレビを付けて「驚愕」するのである。

私が家に帰るまでに、目にしたものよりも

 

もっともっと 
「すざましい 愛する神戸の その姿に!!!」

     <つづく>

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九州の田舎から18歳の時に
「神戸に出て来ました。」

それから10年以上 住んだ「大好きな神戸でした。」

初めて暮らしたのが、
阪神沿線の「青木(おうぎ)」

その次が 「塩屋」
(古くて安い文化住宅で、ムカデに苦労した家でした。)

次に3年住んだのが 「垂水」
(全22棟という大きな行事の多い公団でした。なり手がなくて、つい会計を引き受けてしまい、行事に振り回された垂水時代。でもここで元夫との同棲が始まりました。)

一番長く暮らした 「三宮」
(夫と結婚し、暮らした場所です。)

その後が 兵庫区「菊水」
(離婚し、1人での再スタートとなった場所です。)

次が 「神戸駅のすぐ近く」
(とっても辛い花屋時代です。)

 

波乱の人生の前哨戦が、ここ神戸でしたが、
初めて人を好きになり、「幸せな時期」もあった神戸でした。

そして、「花と出会い」この道に進みだしたのも
ここ「神戸」でした。

 

その「神戸」が。。。

その「神戸」が。。。

ああ、なんという事でしょうか。。。

でも、

 

でも、幸いな事に

私の友人も、先生も、元夫達も

私の知っている人は

誰もこの震災で負傷したり、亡くなったりする事はなかったのです!!!

 

皆、無事でいてくれたのでした!!!

最初に習ってアシスタントも勤めさせてもらった先生も

1級を習って、組合のスクールを紹介して下さった先生も

プロ養成スクールの先生も

花屋で一緒に仕事した面々も

パンチャー時代、
私の着物を手に、「質屋巡り」をしてくれた友人達も

辛い花屋時代に「おせち」を届けてくれた先輩も

夫もその家族も

 

 

皆、みんな、無事でいてくれたのでした!!!

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