波瀾万丈宮川の My Flower Story 第4章-53

 第4章 花屋修業時代大阪編 

     53回  [またまた、引越し]

大阪店に移る前から、部長には引越しをする様に言われていました。

 

でも私、「神戸が大好き」だったので、
引越しするのが嫌だったんです。

 

10月に、大阪店から企業が手を引き、
社長が変わるのが近づいてくると、

部長の「引越ししなさい」 の声が大きくなってきました。

 

「雪が降って、市場に行けなくなったら、どうするんだ!!!」

「道路が凍って、仕入れが出来なくなったら、どうするんだ!!!」

って、かなり強く言われる様になってきたのです。

 

そう言われると、私も返す言葉がありません。

仕入れる事が出来ないのも、大問題なのですが
その他にも、問題がありました。

 

 

これまで、神戸から市場のある大阪まで通っていました。

朝は空いていますから、大した問題では無かったのですが、
セリ前日に、車で神戸まで帰ります。

すると、かんっなり 込むんです!!

大阪店に移り、全ての業務を遂行していました。

 

 

仕入れ・水揚げ・小売は勿論の事ですが、
それに加えて、数々の伝票記入・請求書の発行・売り掛けと入金額の摺り合わせ・買い掛け分の支払い処理 などなど‥

 

伝票付けや請求書の発行などは、全ての小売業務が終了してから
手をつけますので、仕事が終わるのが夜中になるのです。

 

特に、20日・25日・月末などになると、
締めの企業が多いので、当然請求書の発送がこの時に集中します。

 

明日がセリの日でも、それらの仕事を終え車で神戸に帰るのですが、
ノロノロとした車の進みでは、家に帰り着くのは、
24時とか25時になるのでした。

 

だから、それも「しんどいなぁ~」 って、思っていたのです。

 

思っていた上に、止めの一発で
「花が仕入れられなかったら、どうするんだ!!」 って言われたから

決心が付きました。

それから、家を探す事になりました。

 

 

偶然、Yさんの彼氏が不動産関係のお仕事だったので、

案内してもらい、紹介先の1つのマンションに引越しを決めたのでした。

築は古いマンションでしたが、
広さと、お店からの近さで決めました。

 

1階には、管理人さんも常駐されていて、
留守がちな私でも、お昼に届く荷物の受け取りなどが便利でしたね。

 

 

10月に引越ししたのですが(多分)、

やっぱり、近くになると便利でした。

 

 

引越ししてから、お店を辞めるまで「チャリンコ通勤」が続くのでした。

     <つづく>

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引越ししても、結構長い間、「神戸の方が良かった~」
と思っていたのですが、

「引越ししといて、良かった~!!!」

と、痛感する事態が起こります。

そう、それが 「阪神・淡路大震災」 なのですが。。。

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